3年ぶりの頂点奪還を目指す仙台育英に、箱根駅伝覇者の青山学院大の黒田朝日選手(3年)の妹がいる。六花(りっか)選手(1年)だ。
黒田家は陸上一家。父将由さんは法政大時代に箱根駅伝に3回出場し、実業団では強豪の中国電力で全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)に出場した。
長男の朝日選手は、今年正月の箱根駅伝でエース区間の2区で区間賞を獲得した。次男の然(ぜん)選手も今春、青学大に入学した期待のルーキーだ。
長女の六花選手は小学生の時はヒップホップダンスを習っていたが、2人の兄の影響で中学から陸上を始めた。
地元岡山の京山中3年時に全日本中学校選手権の女子1500メートルで優勝し、全国中学校駅伝ではアンカーとして優勝も経験した。
「もっと伸びたい。一生懸命、本気でやりたい」と考え、高校は全国高校駅伝で最多5回の優勝を誇る仙台育英を選んだ。10月末の全国高校駅伝宮城県予選は4区(3キロ)で区間賞と快走した。
兄朝日選手の箱根駅伝での活躍以降、注目を浴びるようになったが、プレッシャーはほとんど感じていないという。「朝日や然が大学で活躍しているので、自分も頑張ろうと思える」と話す。
父と2人の兄は、高校は岡山の玉野光南で、同じ県に強豪の倉敷がいたため、一度も全国高校駅伝の舞台に立てなかった。
黒田家にとって初の都大路出場に「優勝を目指す」と笑顔で意気込む。【高橋広之】
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