ことしの全日本選手権は1年2か月後のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの出場枠をかけて来年3月に行われる世界選手権の代表選考を兼ねた大会となっています。
大会1日目の20日は男子シングルに続き、女子シングル前半のショートプログラムが行われました。
このうち大会4連覇をねらう坂本選手は冒頭のダブルアクセルを滑らかに着氷させ、続く3回転ルッツと、後半の3回転の連続ジャンプもミスなく降りて高い出来栄え点を得ました。
坂本選手は78.92をマークしてトップに立ちました。
坂本花織「ショートプログラムのノーミスは大きい」
坂本選手は「今、自分が出来るすべてを出しきれたのでとても満足している」と笑顔で話しました。また、今月のグランプリファイナルのショートプログラムで安定感を欠いたジャンプを立て直したことについて「ファイナルから帰ってからの1週間で跳べるコツをつかんだ。それがしっかり出来たのでほっとしている」と話しました。
そして、ジュニアとシニアが同じ舞台で戦う全日本選手権でのジュニアの選手については「自分たちもやってきた立場。ジュニアの選手たちはシニアの選手を見てがむしゃらに頑張ってくるのでそれに応えていかないといけない。昔の自分を見ているようで精いっぱい戦っていると思う」と話しました。
そのうえで大会4連覇に向けては「全日本選手権はひとつのミスも許されない。ショートプログラムでノーミスでいけたことは大きいかなと思う。後半のフリーは全力で楽しんで、見てくれているみんなが楽しんでもらえるように完璧に滑りきりたい」と意気込みを話していました。
2位は島田麻央 75.58の高得点をマーク
2位はジュニアのグランプリファイナルで史上初の3連覇を果たした16歳の島田麻央選手が75.58の高得点をマークしました。
島田麻央「点数うれしいが もう少し伸ばしたかった」
島田選手はトリプルアクセルを含めたすべてのジャンプを着氷したことについて「すべて大きなミスなく滑ることができてすごくうれしかった。点数的にもうれしいが、トリプルアクセルが入った分、もう少し伸ばしたかったなという思いもある。まだ足りない部分があるということなので、そこをしっかり修正していきたい」と話しました。
そのうえで逆転での初優勝を目指す後半のフリーに向けては「緊張すると思うが、その緊張に打ち勝てるように頑張りたい」と意気込んでいました。
3位は千葉百音
3位は今月のグランプリファイナルで2位に入った19歳の千葉百音選手で74.72でした。
女子シングル後半のフリーは大会最終日の22日に行われます。
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