ISUは20日、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアと、その同盟国のベラルーシの国籍を持つフィギュアスケートとスピードスケート、それにショートトラックの選手について、「AIN」と呼ばれる「中立な立場の個人資格の選手」として、2026年2月のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの予選への出場を認めると発表しました。

このうち、フィギュアスケートのオリンピック予選は、2025年9月に中国の北京で実施し、男女のシングルで、それぞれ1人ずつ、ペアとアイスダンスでは1組ずつが出場できるとしています。

スピードスケートとショートトラックについては、2025年10月以降、オリンピック予選が始まり、個人種目に1人ずつが出場できます。

いずれの競技も、団体種目への出場は認めていません。

また、出場の条件として
▽軍に所属していないことや
▽ウクライナ侵攻を支持した可能性がないか調査を受けること、
それに
▽国旗や国歌を使用しないこと、
などが定められています。

ISUは「オリンピックに出場することは、スケーターのキャリアの頂点であるという認識のもと慎重に検討した」などとしています。

坂本花織「わくわくする」千葉百音「大技を入れていかないと」

ISU=国際スケート連盟がロシアとベラルーシの選手について「中立な立場の個人資格の選手」としてミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの予選への出場を認めたことを受けて、日本の選手たちもコメントしました。

世界選手権3連覇中の坂本花織選手は「ロシア勢がオリンピックに3人出ていたときは、誰かの間には入りたいという気持ちだったので、その気持ちが復活すると思うと、わくわくする。今はロシアだけでなくアメリカなどにも強い選手がいるので、そういう中で戦えるのはめちゃくちゃ燃える」と話しました。

19歳の千葉百音選手は「4回転ジャンプをポンポン跳ぶ選手がたくさん出てくると思うので、自分が今、勝てる自信はないけれど、1年後には日本代表として胸を張ってオリンピックで戦う自信が備わっていないといけない。今の自分にはない4回転の大技を入れていかないといけないというのは強く感じている」と話していました。

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