大阪で開幕したことしの全日本選手権は、1年2か月後のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの出場枠をかけて、来年3月に行われる世界選手権の代表選考を兼ねた大会となっています。
大会1日目の20日は、男子シングル前半のショートプログラムが行われました。
このうち今月のグランプリファイナルで2位に入り、全日本選手権で初優勝を目指す鍵山選手は、グランプリファイナルでミスのあった冒頭の4回転サルコーと、続く4回転と3回転の連続ジャンプも着氷させました。
最後のジャンプのトリプルアクセルはミスが出て転倒したものの、92.05をマークしてトップに立ちました。
2位には90.31をマークした16歳の中田璃士選手が入り、3位は友野一希選手で89.72でした。
また、2008年の大会で優勝し、今大会が11年ぶりの出場となった37歳の織田信成選手は、会場を盛り上げる演技を見せて84.53をマークして5位に入りました。
男子シングル後半のフリーは21日行われます。
鍵山「あすは100%で頑張りたい」
鍵山優真選手は「トリプルアクセルは4回転が2本しっかり決まったからこそ、もっと思い切ってやらないといけないと感じた。そのあたりはあす、しっかりと最後まで攻めきった演技が出来るように頑張りたい」と話しました。
そのうえで初優勝がかかる21日のフリーに向けて「きょうよかった部分はあすにつなげていけると思うので、同じリズム、タイミングで跳べるように調整したい。あすは4回転フリップなど、たくさんの4回転が入っているので、しっかりと朝の練習で調整して、自分が出し切ったと思えるように100%で頑張りたい」と話していました。
中田「この結果はすごく自信になる」
中田璃士選手は「85点くらいが出ればすごいと思っていたので、まさか90点が出るとは思っていなかった。ステップもしっかりぐらつかないで決めて、4回転ジャンプも全部決めて、これだけのお客さんの前で『やってやったぞ』という気持ちだ。この結果はすごく自信になる」と話しました。
そして、21日のフリーに向けて「4回転ループと4回転トーループを決めて自分のベストを出し、3位以内を目指して頑張りたい」と話していました。
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