プロ野球・巨人の監督交代記者会見で長嶋茂雄監督(左)、原辰徳新監督(右)と共に、記念撮影に臨む渡辺恒雄オーナー(肩書はいずれも当時)=東京都内のホテルで2001年9月28日、宮本明登撮影

 プロ野球・巨人の元オーナーで読売新聞グループ本社主筆の渡辺恒雄氏の訃報を受け、巨人元監督の長嶋茂雄氏(88)は19日、球団を通じて「突然の訃報でした。しばらくは、何が起こったのか、頭は白紙の状態でした。古く長いお付き合いで、巨人を離れてもたくさんの思い出があります。今、何を話せばよいのか、巨人が勝った時の渡辺さんの笑顔しか浮かんできません」とコメントした。

 長嶋氏が2度目の巨人監督を務めた1992年オフから2001年までの間、渡辺氏は親会社の社長や球団のオーナーとして、中日から落合博満氏、西武から清原和博氏を獲得するなど大型補強を進めてバックアップした。

 また、長嶋氏が04年アテネ・オリンピックに向けた日本代表の監督に就任すると、一転して積極的に協力した。渡辺氏は00年シドニー五輪まではプロ選手の参加に消極的だった。【川村咲平、岸本悠】

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