台湾で9月に催された野球の第13回U18(18歳以下)アジア選手権の日本代表に東北から唯一選ばれ、投打二刀流で準優勝に貢献した鶴岡東の桜井椿稀選手(3年)の報告会が12日、山形市内であった。総務担当の役員としてチームに同行した県高野連の大場卓也理事長とともに大会を振り返り、県内の指導者らが耳を傾けた。

 桜井選手は投手として1次リーグ第2戦や決勝に登板。打者として決勝以外の全ての試合に指名打者で出場と、投打で活躍した。

 報告会では、大場理事長が夏の甲子園大会直後の国内合宿から台湾遠征までをスライドを交えて振り返った。「素顔は普通の高校生と変わらないが、野球に対する意識や、指示されたことを体で表現できる能力が非常に高いと感じた」と代表選手たちの印象を語った。

 桜井選手は、苦戦した台湾戦や韓国戦について「左投手でも球速150キロ出る。ヒット1本打つのが難しい中でも点を取らないといけないというのが初めての経験だった」と振り返った。寝食を共にした同世代のトッププレーヤーに刺激を受けたといい、「この経験を生かしてこれからの野球人生につなげていきたい」と話した。

 桜井選手は来春、東北福祉大に進学する。

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