1年2か月後のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックのプレシーズンとなる今シーズン、スピードスケートの全日本選手権は13日から3日間、青森県八戸市で行われます。
初日に行われた女子1500メートルには世界記録保持者で、ミラノ・コルティナ大会で前回大会の銀を超える金メダルを目指す30歳の高木選手が出場しました。
高木選手は序盤からスピードに乗って最初の300メートルを全体トップのタイムで通過し、その後も持ち味の持久力を生かして2位に2秒余りの差をつけて1分55秒71で優勝しました。
男子500メートルには日本記録保持者の28歳で、今シーズンのワールドカップで表彰台にのぼっている新濱選手が出場しました。
新濱選手は最初の100メートルを全体トップのタイムで通過し、その後も力強い滑りを見せて34秒65で優勝しました。
0秒32差の34秒97で2位入ったのは、北京オリンピックのこの種目で銅メダルを獲得した24歳の森重航選手でした。
高木美帆「完成度を高めていくことへの挑戦を」
高木美帆選手は「模索しながらのシーズンとなっているが、後半に落ちてしまうという課題を解決するために、きょうは攻めるレースをすることを目標の1つとしていた。その3分の1くらいはできた」と振り返りました。
そのうえで「自分のスケートの完成度を高めていくことへの挑戦をしていきたい。あす以降のレースでは気持ちはシャープに、滑りはパワフルにいきたい」と話していました。
新濱立也「レース内容 満足いくものではなかった」
新濱立也選手は「優勝できたことに関してはほっとしているが、レース内容に関しては、満足いくものではなかった。最初の100メートルは、それなりのタイムで通過できたが、そのあとのカーブでうまくスピードを乗せられなかった。タイミングのずれを修正していきたい」と話していました。
森重航「低い姿勢を意識 タイムにつながった」
森重航選手は「スタートは今シーズンのベストだった。これまでは姿勢が浮いていたが、きょうは低い姿勢を意識したことでタイムにつながった」と振り返りました。
そのうえで「スタートが速くなっている分、カーブではより高い精度の技術が必要になってくると思う。年が明けてから始まるシーズン後半戦でいいタイムを出せるようにもっと仕上げていきたい」と話していました。
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