<最強の新参者 町田ゼルビアの実像㊥>  サッカーJ1に今季初めて参戦したFC町田ゼルビア。黒田剛監督が自ら「新参者」と名乗ったチームは、初昇格では過去最高位となる3位と躍進した。「最強の新参者」の実像に迫るシリーズの2回目。(加藤健太)

加入直後の8月、練習後に取材に応じるFC町田ゼルビアの中山雄太(加藤健太撮影)

◆長い海外生活「…日本語が出てこない」

 5年ぶりに帰ってきた蒸し暑い日本。ノースリーブの練習着は汗でびっしょりぬれていた。8月、イングランド2部のハダースフィールドからDF中山雄太がFC町田ゼルビアに仲間入りした。「あの、日本語が出てこない」。インタビューに即答できない姿が海外生活の長さを印象づけた。7月には名古屋からFW相馬勇紀を獲得。現役日本代表の相次ぐ加入は、J1初昇格ながら本気で頂点を狙うというクラブの意思表示だった。  中山は8月17日の磐田戦に先発出場し、前半4分にCKを頭で合わせるゴールで鮮烈なデビューを飾った。「優勝を確定させにきた」と言葉も力強く、相馬もシーズン最終盤の2試合でゴールに絡み、チームの窮地を救った。

12月8日、今季最終戦を終えた町田・相馬(右)と中山(中)=カシマスタジアムで、平野皓士朗撮影

 ともにけがで離脱した時期があり、同時にピッチに立ったのは最終節の鹿島戦だけだった。とはいえ、シーズン半ばに主力選手が移籍で抜ける試練もありながら、最後まで優勝争いに食い下がり、3位で終える原動力になった。

◆痛かった開幕ダッシュのエンジン離脱

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