プロ野球、ロッテから大リーグへの移籍を目指す23歳の佐々木投手は、9日にロッテからのポスティング申請が受理されて大リーグ球団に契約可能な選手として通知され、10日から交渉が解禁されました。
期限は日本時間の来年1月24日の午前7時までと設定されていて、25歳未満の佐々木投手は大リーグの労使協定によって契約金や年俸の額が制限されるため、球団の資金力を問わず激しい争奪戦が予想されています。
佐々木投手の代理人は、メッツの千賀滉大投手やドジャースの山本由伸投手なども担当し、敏腕として知られるジョエル・ウルフ氏が務め、10日は大リーグの移籍交渉の山場と位置づけられているウインターミーティングが行われているテキサス州ダラスで報道陣の取材に応じました。
ウルフ氏は「すでに20球団以上から連絡が来ている」と明かし、「金額のことは問題ではなく、ほかのすべてのことが判断材料になる。彼はオープンで平等に話を聞きたいと願っている。マイナー契約でありながら、彼は好きなチームを選ぶことができる。こんなことは私にとっても初めてだ」と話しました。
その上で、「彼は偉大なピッチャーになる可能性を秘めていて、私はこれほどの才能を見たことがなかった。だからこそこれほど多くの球団が彼を欲しがっている」と佐々木投手の将来性を評価しました。
ウルフ氏によりますと、佐々木投手は今後、アメリカで各球団との面談を進め、来年1月15日以降に契約を結ぶ見込みだということです。
今後の交渉の見通しは
佐々木投手の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏は、今後の交渉の進め方について大まかな見通しを示しました。
佐々木投手は10日にも渡米し、ウルフ氏と直接打ち合わせをした上で、来週以降、各球団との面談を開始する見込みです。
その後、クリスマス前に一度日本に帰国し、年明けに再び渡米して佐々木投手が特に関心を持つ球団との面談を進めた上で、契約は1月15日以降となる見通しです。
球団との面談はアメリカの中央部に拠点を置いて、オンラインや球団関係者を招く形で行われ、その後いくつかの球団の施設などを訪問して最終的な決断を下すということです。
すでにウルフ氏のもとに交渉の際のプレゼンテーションの資料を送ってきている球団もあるということで、佐々木投手獲得に向けてアピール合戦がすでに始まっています。
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