1年2か月後のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックのプレシーズンとなる今シーズン、グランプリシリーズの上位選手で争うファイナルは8日までフランスで行われ、出場した日本の選手たちは10日帰国し、取材に応じました。
このうち、男子シングルで2位だった鍵山選手は、大会を通してミスが目立ったことから、「メダルをもらってすぐにしまってしまうくらい悔しかった。練習であまりしないミスが出てしまった」と振り返りました。
そのうえで、「この経験をむだにしないようにしたい。全日本選手権では1番上の順位を目指して頑張りたい」と話し、次の大会に向けて決意を新たにしていました。
千葉百音「このあとの大会に向けて自信になる」
一方、女子シングルで、初出場ながら2位となった19歳の千葉百音選手は「2位で終えることができたのはこのあとの大会に向けて自信になる」と話し笑顔を見せました。
そして、「今の構成ではなかなか今以上に上にいけない時が必ず来るので、トリプルアクセルや4回転ジャンプも組み込めるように引き続き練習したい」とさらなる成長に意欲を見せていました。
坂本花織「シーズン後半も収穫を得られるよう頑張りたい」
女子シングルで大会連覇を目指したものの3位だった坂本花織選手は、「スピンやステップでレベルの取りこぼしがあったりジャンプの回転不足など細かいミスが重なったことは課題で、全日本選手権に向けて修正したい。ただ、フリーの後半に初めて入れた3回転の連続ジャンプが決められたことなど収穫もあった」と振り返りました。
そのうえで、「オリンピックに向けていろいろな挑戦ができるのは今シーズンが最後なので、シーズンの後半もやりたいことをしっかりやってたくさん収穫を得られるように頑張りたい」と話していました。
木原龍一「次の試合が楽しみになった」
また、ペアで2位だった三浦璃来選手と木原龍一選手の「りくりゅう」ペアも全日本選手権に向けて時差に体を慣らすなどの目的で、拠点を置くカナダに戻らず、直接日本に帰国しました。
木原選手は「ミスもあって残念な部分もあったが、リフトで大きな加点がとれたりプラスの部分もあったので次の試合が楽しみになった」と振り返りました。
三浦璃来「できることをそのまま試合で出すことができるように」
全日本選手権に向けては特にフリーについて試合を意識した通しの練習を、増やす予定だということで、三浦選手は「衣装も着て緊張感のある練習をして練習で、できることをそのまま試合で出すことができるように調整したい」と話していました。
選手たちはこのあとそれぞれの拠点に戻り、今月20日から大阪で競技が行われる、全日本選手権に向けて調整を続けます。
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