アイスホッケーの全日本選手権の決勝は、8日、栃木県日光市で行われ、大会2連覇を目指す地元の栃木日光アイスバックスと北海道苫小牧市を拠点とするレッドイーグルス北海道が対戦しました。
試合は、序盤から一進一退の攻防が続き、1対1の同点で第2ピリオドを終えました。
第3ピリオドは、一転して点の取り合いになり、アイスバックスは、試合終了まで残り1分の時点で3対4とリードされていましたが、残り40秒を切ってから、ゴールキーパーをベンチに下げてフォワードの選手を投入し、6人全員で攻撃を仕掛けると、地元、日光市出身の古橋真来選手が、この試合2点目となるゴールを決めて土壇場で同点に追いつき、延長戦に持ち込みました。
先にゴールを決めたチームが勝ちとなる延長戦は、ゴールキーパーを含めた4人対4人の対戦で、アイスバックスは、開始直後に古橋選手がいっきに攻め込み、ゴール前にパックを流すと、最後はキャプテンの鈴木健斗選手がゴールに押し込みました。
アイスバックスは延長戦の末、5対4でレッドイーグルスに競り勝ち、2年連続4回目の優勝を果たしました。
アイスバックス 鈴木「残りのリーグ戦も優勝目指し戦う」
決勝ゴールを決めた栃木日光アイスバックスのキャプテンの鈴木健斗選手は「古橋真来選手がゴールをめがけて走っていたので、自分はゴール前につめて、あとは決めるだけだった。ミスも多いゲームだったが、点を取られてもベンチでは選手どうしが『まだいける』と声をかけあい、ポジティブだったので、その結果だと思う」と冷静に試合を振り返りました。
そして、「地元の日光で、たくさんのファンの皆さんに2連覇を見せることができて本当にうれしい。日光では、いつも多くのファンが大きな声援を送ってくれ、それが後押しになった。これで緩むことなく、残りのリーグ戦も優勝を目指して戦っていきたい」と話していました。
アイスバックス 藤澤監督「選手を信じた結果」
栃木日光アイスバックスの藤澤悌史監督は、点の取り合いで延長戦までもつれた試合を振り返り、「何というゲームだと思った。相手はレベルの高い選手が多くそろい、このような展開になるとは思っていたが、予想以上に苦しい試合だった。見ているファンには、とてもおもしろい試合だったと思うが、われわれには厳しかった」と苦笑いしながら話していました。
そのうえで、「最後まで諦めず、選手を信じた結果だ。選手たちからホームで2連覇をしたいという気持ちが伝わってきたので、それが勝利につながったと思う」と選手たちをたたえていました。
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