1年2か月後のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックのプレシーズンとなる今シーズン、グランプリシリーズの上位選手が争うファイナルは、フランスのグルノーブルで行われました。

女子シングルは出場した6人のうち5人が日本選手で、7日、後半のフリーが行われました。

前半2位だった初出場の19歳、千葉選手は冒頭、3回転のフリップとトーループの連続ジャンプを決め、続く3回転サルコーも着氷しました。

このあと、ジャンプの着氷がやや乱れる場面がありましたが、スピンとステップはすべて最高評価でそろえてフリーは139.52の2位、合計208.85として日本選手トップの2位でした。

前半4位だった坂本選手は演技後半に回転不足が相次ぎ、フリーは137.15の3位、合計は201.13で3位に順位を上げたものの大会連覇はなりませんでした。

優勝は日本以外から唯一出場し、前半トップだったアメリカのアンバー・グレン選手で、冒頭にトリプルアクセルを決めるなど完成度の高い演技を見せて、合計は212.07でした。

このほか、樋口新葉選手が4位、吉田陽菜選手が5位松生理乃選手が6位でした。

千葉百音「心も体も鋼のように鍛えていきたい」

千葉百音選手は「まだ実感が湧いていない。フリーの演技も完璧と言えるものではなかったので悔しい気持ちもあるが、初出場で2位になれた経験をこのあとの大きな大会に生かせるようにしたい」と話しました。

また、3回転ループの着氷がやや乱れて回転不足となった場面を振り返り「緊張するとループをミスすることがだんだんわかってきた。筋力でカバーできるようにしなければならない。優勝したアンバー・グレン選手のように心も体も鋼のように鍛えていきたい」と話していました。

坂本花織「この経験を生かしていけるように」

坂本花織選手は「オリンピックに向けていろいろと挑戦出来るのはこのプレシーズンまでとなる。いい時ばかりではないと学んだが、この経験を次に生かせるか、生かせないかは自分次第なので、生かしていけるように頑張って行きたい」と話していました。

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