1年生ながら前回大会で活躍した目黒学院のトンガ人留学生、ブルースネオル・ロケティ(中央)=秩父宮ラグビー場で2024年11月10日、前田梨里子撮影

 第104回全国高校ラグビー大会の組み合わせ抽選会が7日、大阪府豊中市内で行われ、3回戦までの組み合わせが決まった。8強への切符をかけて、強豪ぞろいの激戦ブロックが生まれた。

 東海大大阪仰星(大阪第2)と目黒学院(東京第1)のBシード勢が入った山には、前回4強の佐賀工、前々回準優勝の報徳学園(兵庫)に加え、松山聖陵(愛媛)や仙台育英(宮城)といったノーシードの実力校が並んだ。

 各校はどう受け止めたのか。「相手に不足なしって感じですね」。佐賀工の中辻大凱(たいが)主将は開口一番、印象を語った。Aシードだった前回からノーシードとして挑む立場となり、松山聖陵との初戦に勝てば東海大大阪仰星とぶつかる。

 近年力をつけてきた松山聖陵は特別な思いを抱く。チームを率いる渡辺悠太監督は東海大仰星(現東海大大阪仰星)3年時に花園で優勝を経験した。「いつかは母校と花園で対戦したいと思い続けてきた。佐賀工さんに勝って実現したいし、名門だらけのゾーンで新風を吹かせたい」と力を込めた。

 Bシードで迎え撃つ東海大大阪仰星の湯浅大智監督も「歴代のシード校が固まった。縁もあり、やりがいがある」と気を引き締めた。

 春の選抜大会で東福岡、天理(奈良)を連破し、Bシード入りを果たした目黒学院は、報徳学園と仙台育英の勝者と初戦を迎えるだけに警戒を口にした。練習試合では報徳学園とは同点の接戦を演じ、東海大大阪仰星とは1トライ差で敗れた。石掛諒真主将は「シード入りして意識は高まっているが、自分たちはチャレンジャー」と意気込む。

 報徳学園はライバルの東海大大阪仰星に雪辱を期す。前回大会3回戦では2点差、2月の近畿大会では7点差でいずれも惜敗。西本龍太主将は「嫌だなという印象はない。ここで仰星にリベンジを果たしたい」と強調する。報徳学園と1回戦で対戦する仙台育英も29大会連続出場の常連校。激戦必至だ。【長宗拓弥】

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