柔道のグランドスラム東京大会で形の演技を披露する野村忠宏さん(右)=東京体育館

 柔道男子60キロ級で五輪3連覇の野村忠宏さんが7日のグランドスラム東京大会(東京体育館)で、形の演技を披露した。武士が甲冑を身につけた際の攻防を想定した「古式の形」に挑戦。柔道着姿で観客の前に登場するのは現役を引退して以来9年ぶりだそうで「緊張感を持って畳に立ててうれしい。気持ち良かった」と感想を語った。  8段への昇進に向けて1月から講道館で練習を重ねていたところ、全日本柔道連盟からの依頼で今回の実現に至った。競技とは違った柔道の奥深さを学び「やりがいを感じる。ライフワークとしてこれからも続けたい」と充実感をにじませた。

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