◆「最後鹿島か、って思った」
取材に応じたFC町田ゼルビアの黒田剛監督は「死闘は覚悟」と意気込んだ
Jリーグに新たな歴史を刻んできたシーズンも残り1試合。主将の昌子源は元日本代表の豊富な経験でJ1初挑戦のチームを率いてきた。最後の難関で待ち受けるのは、自身がプロキャリアを踏み出した思い出深い鹿島。J1制覇8度を誇る古巣との対戦に「思うところは、それはいっぱいありますよ」と打ち明けた。 今季の対戦日程を初めて見た時、運命のいたずらに思わずうなった。「最後鹿島か、って思ったのをめっちゃ覚えている」。避けては通れない強敵を前に「歴史あるチームに全部をぶつけたい」と気持ちを高ぶらせた。◆「自信を持ってプレーする」
残留争いと予想された下馬評を覆し、優勝経験のあるヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島との三つどもえの戦いに最後までしがみついてきた。勝ち点66の町田が史上初となる初昇格での優勝を成し遂げるには勝利が絶対条件。その上で、得失点差も踏まえて現実的に考えると、同時刻に始まる勝ち点69の首位神戸と同68の2位広島がともに敗れるのを待つしかない。
2024年11月30日、町田－京都 後半、ドリブルで攻め上がる相馬（中）。この後クロスを上げ、京都・GK太田（手前）のオウンゴールを誘い決勝点となる（布藤哲矢撮影）
熱狂的な雰囲気がつくられるカシマスタジアムに、町田はJリーグ参戦以来、初めて乗り込む。鹿島が今季ホームで無敗の強さを誇っていることもあり、劣勢は必至。それでも、2019年に鹿島に所属した相馬勇紀は「相手のサポーターも本当に熱くて、...残り 759/1492 文字
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