来季への意気込みなどを語り、振り付けのために北米へ出発した坂本花織選手=東京都内で2024年5月6日午後1時33分、倉沢仁志撮影

 フィギュアスケート女子で世界女王の坂本花織選手(シスメックス)が6日、東京都内で報道陣の取材に応じ、女子では56年ぶりとなる世界選手権3連覇を果たした今季について「勝ち続ける難しさを感じた」と振り返った。「もう今は次に向かってどうしようかって考えている」といい、取材後、来季の振り付けのために北米へ出発した。

 坂本選手は3月の世界選手権でショートプログラム(SP)4位から逆転優勝を果たした。来季に向けてモチベーションを維持できている要因について「世界選手権がやりきったと思える内容ではなく、(ミスが出て)ちょっとだけ悔いが残る状態で終わっている。燃え尽きることなく次に進もうという気持ちで乗っている状態。(気持ちの)波が少ない」と分析した。

 来季に向けては「(フリーで)ルッツ2本、フリップ2本をやってみたい。それが一番現実的な目標」と話し、挑戦している4回転ジャンプについては「一応、練習はやってはいますけど、試行錯誤中という感じです」と進捗(しんちょく)状況を説明した。

 また、来季のSPは昨季の「ジャネット・ジャクソン」を振り付けたロヒーン・ワード氏が再び担当することを明らかにした。「SPの曲は大体決まっている。フリーは昨年に引き続きマリーフランス(・デュブリュイル)先生で、曲はこれから話し合って決めていけたら」と語った。【倉沢仁志】

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