グランドスラム東京は来年6月の世界選手権の代表選考に関わる国際大会で、7日から2日間東京 渋谷区の東京体育館で行われます。

今大会、日本の選手は男女それぞれ7つの階級ごとに4人が代表に選ばれ、男子では、パリオリンピックの男子90キロ級で銀メダルを獲得した村尾三四郎選手と、いずれも銅メダルを獲得した73キロ級の橋本壮市選手、それに、60キロ級の永山選手のオリンピック代表の3人が出場します。

日本代表の選手たちは大会を前に5日、練習の様子を公開し、このうち、永山選手は、サーキットトレーニングや乱取りなどで体の状態を確認しながら汗を流しました。

パリオリンピック後の復帰戦となる永山選手は「動きのキレもよかったし、組み手や足技も調子がいいので、いい状態だ。次のロサンゼルスオリンピックに向けて今、自分がどういう状態なのかコンディションや体力、技術面をしっかり確かめる試合にしたい」と話しました。

その上で、「国内で行われる唯一の国際大会で日本のファンの皆様に自分の柔道を間近で見せたいので最高のパフォーマンスで優勝したい」と意気込みを示しました。

一方、女子は今大会にはパリオリンピックの代表選手は出場しませんが、ことし10月に柔道の日本代表で女性として初めて監督に就任した塚田真希監督が国際大会で初めて指揮を執ります。

塚田監督は「いよいよ始まったという心境で日の丸をつけて選手と接していてドキドキが強い。選手たちには自分で決断して自分がどうしたいのか畳の上で表現してほしい」と話しました。

村尾三四郎選手「優勝という結果出して次につなげたい」

パリオリンピックで銀メダルを獲得したあと、今大会が復帰戦となる村尾選手は「オリンピックのあと、8月中には本格的な練習を再開させた。パリでは銀メダルだったからこそ、早く戦いの場に戻りたいという気持ちで今大会への出場を決断した」と話しました。

その上で、「まだまだ自分は強くなれると思う。4年後のロサンゼルスオリンピックへの再出発ということで、今大会に出場するからには優勝という結果を出して、次につなげたい」と意気込みを示しました。

橋本壮市選手「自分が持っている力を最大限発揮したい」

33歳のベテラン、橋本選手は「オリンピックが終わり、2か月ほど休んだが、なんとか調整して大会に間に合わせることができた。日本で開催される唯一の国際大会なので、ふだんサポートや応援をしてくれる人たちに対しての感謝の思いや、自分が柔道をしている姿を見せたいという思いで出場を決めた」と話しました。

その上で、「世界選手権や4年後のオリンピックといった先のことよりもこの大会のことしか今は考えていないので自分が持っている力を最大限発揮したい」と意気込みを示しました。

古賀若菜選手「自分がトップだと思わせられる試合を」

ことし4月の全日本選抜体重別選手権で優勝した女子48キロ級の古賀若菜選手は「体の仕上がりも順調で練習もよかったし、本番で自分の力を出すだけだと思う。目の前の試合に一つ一つ勝つことだけを考えて、オリンピックに出た選手がいない中で自分がトップだと思わせられるような試合をしたい」と意気込みを示しました。

濱田尚里選手「一戦一戦自分のできることを」

オリンピックでは東京大会で金メダルを獲得しパリ大会では出場を逃した女子78キロ級の濱田尚里選手は「先週までしっかりできることを準備してきたので今週に入ってからも状態はいいと思う。この大会で勝つことでまた次の大会につながると思うので、あまり今後の代表選考ということは考えず一戦一戦自分のできることをしっかりやっていきたい」と話しました。

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