フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ上位6人・組で争うファイナルの公式練習が4日、フランス・グルノーブルの会場であった。女子では日本勢5人が登場し、5日のショートプログラム(SP)へ備えた。
日本女子として浅田真央さん以来、11年ぶりの大会連覇が懸かる世界女王の坂本花織選手(シスメックス)は、曲をかけた練習でジャンプの回転が抜ける場面も散見されたが、氷の感触を確かめることに重きを置いていた様子。「若干(刃が)めり込む」と印象を口にしたが、練習を通じて「(感覚は)つかめてはきたので、大丈夫かな」と自信ものぞかせた。また、日本勢5人がファイナルの舞台に立ったことに「めっちゃ楽しい」と笑顔を見せた。
7年ぶりのファイナルとなった樋口新葉選手(ノエビア)はSPのジャンプ構成を変更し、この日もSP曲をかけて滑った。吉田陽菜選手(木下アカデミー)はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をしっかりと着氷。千葉百音選手(木下アカデミー)と松生理乃選手(中京大)もそれぞれ軽やかな滑りを見せた。
唯一の海外勢で上位候補のアンバー・グレン選手(米国)は、日本勢からも熱視線が送られる中、高さのある3回転半ジャンプを着氷。スピード感あふれる滑りを見せ好調ぶりをアピールした。【グルノーブル倉沢仁志】
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