【早大-明大】試合に敗れ肩を落とす明大の選手たち=国立競技場で2024年12月1日、前田梨里子撮影

ラグビー関東大学対抗戦

○早稲田大27―24明治大●(1日、東京・国立競技場)

 全勝優勝が懸かる宿敵をあと一歩まで追いつめた。1923年の初対戦から100回目の節目となる伝統の一戦。明大は変わらぬプライドをピッチで示した。

 前半はラインアウトからのモールで2トライを奪うと、その後もFW中心に早大に重圧をかけて一進一退の攻防を演じる。10点を追う後半38分にはゴール前の密集から連続サイド攻撃でインゴールに押し込み、ゴールも決めて3点差。「メイジ」コールが響くロスタイムも攻め続け、逆転トライまで数メートルに迫ったが、最後は相手の好守に阻まれた。

 それでも接点で勝って前に出る、セットプレーからトライを取り切るなど、明治らしさを随所に出した。「早明戦らしい意地と意地がぶつかる試合だった」と評した神鳥裕之監督は、チームの成長曲線に目を細めて「負けて言うのもおかしいが、この敗戦を機に、また大きく成長するんじゃないかという期待を持った」と自信たっぷりに語った。

 対抗戦は3位、大学選手権は3回戦からの登場で、2018年度以来6季ぶり14回目の日本一を目指す。「本当の勝負は選手権。絶対にやり返せる」と神鳥監督。悔しさを何倍ものパワーに変えられるのも、明治の伝統だ。【角田直哉】

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