今シーズンの賞金王争いは、最終戦を前に、トップの平田憲聖選手と2位の金谷選手との差がおよそ290万円まで迫るなど、上位6人に可能性を残す混戦となっていました。
最終戦は1日、東京 稲城市で最終ラウンドが行われ、4位からスタートした金谷選手は7番のパー4で正確なショットで第2打をピンそばにつけて2連続バーディーとしました。
後半は、16番で得意のパットがさえてバーディーとすると、パー5の17番でツーオンに成功し、ロングパットを沈めてイーグルを奪い、通算9アンダーで3位に入りました。
この結果、金谷選手は獲得賞金を1億1900万円余りに伸ばし、今大会17位の平田選手をおよそ500万円差で逆転して26歳で初の賞金王に輝きました。
優勝は、南アフリカのショーン・ノリス選手で、バーディー4つ、ダブルボギー1つでスコアを2つ伸ばして通算12アンダーとし、国内ツアーで通算7勝目を挙げました。
金谷拓実「ファンの応援で頑張りきれた」
初めての賞金王に輝いた金谷拓実選手は広島県出身の26歳。
ショットの精度の高さと正確なパットが持ち味です。
高校生だった2015年に、17歳の史上最年少で日本アマチュア選手権を制し、注目を集めました。
その後、松山英樹選手などを輩出した東北福祉大に進学し、2019年にはアマチュアで史上4人目となる国内ツアー大会での優勝を果たしました。
2020年にプロに転向し、国内ツアーではこれまでに通算7勝をあげています。
金谷選手は「18ホールがすごく長く感じたし、苦しい場面もあったが、たくさんのファンが応援してくれて頑張りきることができた。キャディーさんが、我慢強く一生懸命プレーすれば必ずいいことが起きるとシーズンを通して言ってくれたので、それが力になった」と喜びを語りました。
そして、およそ10メートルのロングパットを沈めてイーグルを奪った17番については、「びっくりするぐらい集中していた。広島から母親も応援に来ていたし、たくさんの人の応援も力になって、イーグルパットを入れさせてくれたと思う」と話していました。
そのうえで「今回の賞金王で、また海外でプレーできるチャンスも増えたと思うし、1日1日を大事にして、成長していけるように日々を大切に過ごしていきたい」と意気込みを語りました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。