プロボクシングの世界4団体ミニマム級元王者の高山勝成選手(41)=石田=が12月18日にフィリピンのゼネラル・サントス市で、日本ボクシングコミッション(JBC)非公認の国際ボクシング機構(IBO)同級王座決定戦12回戦に出場することが28日、発表された。2023年9月以来1年3カ月ぶりの試合で、カー・ル選手(24)=オーストラリア=と対戦する。
大阪府寝屋川市の所属ジムで記者会見し、「IBOのタイトルに挑戦できて興奮している」と心境を明かした。JBC非公認タイトルに挑む理由を「新たな景色を見たい」と説明。23年3月に高校教諭1種免許(公民)を取得しており、「将来、子供たちに教材となるようなファイトをするために準備していきたい」と強調して「(ボクシングで)自分のやるべきことをしっかりやり終えた後、自分を雇ってくれる学校があれば行かせていただきたい」とも述べた。
記者会見後、ジムの練習生と1ラウンドの公開スパーリングを行った。関係者によると、24年5月と8月に組もうとした試合が流れ、結果的に試合間隔が空いてしまったという。
高山選手は21年5月に世界挑戦失敗(九回TKO負け)後、教職課程に専念して約2年間のブランクがあった。23年6月の復帰戦、同9月の復帰第2戦ともフィリピン選手に3―0の判定勝ちをしたが、苦戦の内容だった。今回はこれまで師事してきた中出博啓トレーナー(64)が諸事情で練習を見ておらず、コンビを解消して臨む試合となる。
高山選手は戦績44戦34勝(12KO)9敗1無効試合で、ル選手は7戦7勝(3KO)。【来住哲司】
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