パラ競泳のジャパンパラ大会は、5日まで3日間の日程で横浜市で開催され、この夏のパリパラリンピック代表に内定している選手のうち21人が出場しました。

最終日の5日は、男子50メートル自由形、視覚障害のクラスの決勝が行われ、東京パラリンピックで金メダルを含む2つのメダルを獲得したエースの木村選手が出場しました。

この日、4レース目となった木村選手は疲れもあったということですが、力強い泳ぎでスピードに乗り、銀メダルを獲得した去年の世界選手権でマークした日本記録に0秒31と迫る、26秒36のタイムで大会新記録をマークしました。

一方、東京パラリンピックで金メダルを獲得した種目、100メートルバタフライでは、この1年余り取り組んでいるフォームの改良が道半ばということで、終盤までスピードを上げられず、東京大会より0秒52遅い1分3秒09のタイムでした。

また、男子100メートルバタフライ、運動機能障害のクラスでは、21歳の南井瑛翔選手が力強い泳ぎを見せ、59秒30のアジア記録をマークして優勝しました。

このほか、女子50メートル自由形の視覚障害のクラスで、36歳の石浦智美選手が29秒84で日本記録をマークしました。

木村敬一「地力がついたと思う」

木村敬一選手は、50メートル自由形について「この種目は疲れが抜けていないといい記録出ないなという感覚があり、きょうはレース4本目で結構しんどかったが、最後まで粘ることができたので、地力がついたと思う」と振り返りました。

一方、得意の100メートルバタフライについては、「100点満点で8点ぐらいだったが、全然足りていないということではなく、目指すべきところはだいぶ分かってきたので、しっかりと精度の高い練習を積み重ねて、パリでは最高のパフォーマンスが出せるように頑張りたい」と意気込んでいました。

南井瑛翔 アジア記録更新「正直びっくりした」

南井瑛翔選手は、アジア記録を更新したことについて、「正直びっくりした。先週の合宿からやってきたトレーニングがしっかりと泳ぎにつなげられていることが要因だと思う。ただ、このタイムだと世界の舞台では決勝に残ることができないので、さらにトレーニングしていきたい」と話していました。

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