大相撲九州場所の優勝から一夜明け、記者会見する琴桜。左の写真は祖父の元横綱・琴桜=福岡市東区で2024年11月25日午前10時1分、野田武撮影
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 大相撲九州場所で初優勝を果たした大関・琴桜が千秋楽から一夜明けた25日、福岡市東区の佐渡ケ嶽部屋宿舎で記者会見し「みんなに祝福されて良かったと思える瞬間だった」と笑顔で話した。

 琴桜は14日目終了時に1敗で並んでいた大関・豊昇龍との、21年ぶりとなった大関同士の千秋楽相星決戦に勝利した。初優勝を決めた一番について「あの短い時間で、よく体が動いたなと思った。無意識で、体が反応してくれた」と取組を振り返った。

 九州場所で印象に残った取組を問われると「もしあげるなら最後の一番ですが」としたが「今場所は全ての取組で気持ちがぶれなかった。その日の一番を積み重ねていった」と一喜一憂せずに平常心で過ごしたことを強調した。

 「綱取り」がかかる来年1月の初場所に向けて「(横綱は)なかなか挑戦できる地位ではない」と気を引き締め、「基礎や全ての部分を見つめ直すことが大事で、心技体の全てをそろえてレベルを上げる。チャンスをつかみ取りたい」と話した。【林大樹】

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