日本バレーボール協会は25日、臨時理事会を開き、男子日本代表監督に2021年の東京オリンピックで監督としてフランス男子を金メダルに導いたロラン・ティリ氏(60)=SVリーグ・大阪ブルテオン監督=を選出した。世界的名将として知られ、今夏のパリ五輪で逃したメダルの獲得を4年後のロサンゼルス五輪で達成するために招請した。
ティリ氏は、パリ五輪まで男子日本代表のコーチと監督を計8年務めたフィリップ・ブラン氏(64)と同じフランス人。現役時代はアウトサイドヒッターとしてフランス代表で活躍し、1988年ソウル五輪と92年バルセロナ五輪に出場した。
現役引退後、12年にフランス代表の監督に就任すると、15年と17年のワールドリーグ(現ネーションズリーグ)を制覇し、東京五輪で母国を初の金メダルに導いた。
フランス代表監督は東京五輪限りで退任し、日本代表の西田有志選手や山内晶大選手、山本智大選手らが所属する大阪ブルテオンの監督を5シーズン務めてきた。日本バレーの選手や特徴も把握している。日本代表の本格的な活動は来春以降で、今季はリーグの最後まで大阪ブルテオンの指揮を執る。
日本協会の川合俊一会長は10月の理事会後の記者会見で「パリ五輪であと一歩のところでベスト4、メダルを逃した。それ以上の成績を収めていただける方ということが第一」と選考条件を語っていた。【小林悠太】
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