体操の全日本種目別選手権は男女の決勝が24日、三重県四日市市で行われ、パリオリンピックで3冠を達成した岡慎之助選手のほか、橋本選手、それに杉野正尭選手など2大会ぶりとなる金メダルを獲得した男子団体のメンバーが出場しました。

このうち、男子の鉄棒は、橋本選手がF難度の「リューキン」を決めると、G難度の「カッシーナ」とE難度の「コールマン」の手放し技を次々と成功させ、最後は着地をしっかり決めて15.466の高得点をマークし、優勝しました。

2位は川上翔平選手、3位は杉野選手、岡選手は7位でした。

橋本選手はこのほか、ゆかで2位に入ったほか、岡選手はゆかで3位、平行棒で6位でした。

一方、女子は、パリオリンピック代表メンバーの中村遥香選手が段違い平行棒で初優勝したほか、牛奥小羽選手が跳馬で2回目の優勝を果たしました。

橋本大輝「人生で一番の演技ができた」

橋本大輝選手は得意の鉄棒で、自身最高難度の構成で臨んだ演技について「すっきりした。ことしは鉄棒でも世界チャンピオンになりたいと取り組んできて、パリオリンピックでそれができなかったなかで、きょうは、人生で一番の演技をすることができた」と振り返りました。

その上で、「来年のことはまたゆっくりと考えたいと思うが、もう一度、世界一という目標だけはぶらさずに練習を続けていきたい」と話していました。

岡慎之助「悔しい結果になってしまった」

優勝なしに終わった岡慎之助選手は「パリからのいい流れできょうの種目別まで全部1位でいくくらいのつもりでいたが、最後はちょっと悔しい結果になってしまった」と話し、苦笑いしました。

そして、パリオリンピックで3つの金メダルを獲得するなど大きく飛躍した、ことし1年を振り返って「1番大切なオリンピックという舞台で金メダルを取れたことは満足しているし、次のオリンピックでも連覇したいと思えた。国内のほかの選手のレベルも上がってきているのでもっともっと高いレベルにいけるように小さなことの積み重ねから頑張っていきたい」と話していました。

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