大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手のナショナル・リーグMVP受賞を記念して掲出された横断幕(一番上)。今季四つ目の横断幕となった=岩手県奥州市役所で2024年11月22日午後、佐藤岳幸撮影

 米大リーグで大谷翔平選手(30)のナショナル・リーグ最優秀選手(MVP)獲得が伝えられた22日、出身地の岩手県内は喜びに沸き立ち、関係者は地元の英雄の快挙をたたえた。

 出身地の奥州市では受賞発表後さっそく、同市庁舎にMVP受賞をたたえる横断幕が掲げられた。今季はすでに「54本塁打59盗塁」と「2年連続本塁打王」「ワールドシリーズ制覇」の三つの横断幕が並んでおり、これで四つ目。「3度目のMVP受賞」などと書かれた幕を6、7階の間の壁面に職員が設置した。

大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手のナショナル・リーグMVP受賞を記念して奥州市庁舎内に設置されたシールアンケートに投票する倉成淳市長=岩手県奥州市役所で2024年11月22日午後、佐藤岳幸撮影

 倉成淳市長は「奥州市の誇りだ。彼の活躍は若い人の希望で、その流れが奥州市から日本や世界につながっている。来季はワールドシリーズ連覇を目指していると思うので、応援していきたい」と話した。来月には新たに、活躍をたたえるのぼり数百枚を市内に立てる予定という。

 恩師である花巻東の佐々木洋監督は毎日新聞の取材にコメントを寄せ「大谷選手は今季、高校時代に書き記した目標をまた実現した。何を目指し何をするべきかを明確にし、思い描いたものを実現していく姿に感動を覚える。できるかどうかは『過去』に基づいて判断するものではなく『知識』よりも、想像力や強く思い描くことが大切だと教わった気がします」などと、教え子の快挙に敬意を表した。

 岩手県高野連の瀬戸和彦会長は「身近な選手の大リーグでの活躍は、多くの高校生に勇気を与えた。来季は投手としてもプレーし、『二刀流』でのMVP受賞を期待したい」と話した。【佐藤岳幸】

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