夏の全国高校野球ではこれまで熱中症の症状を訴える選手が出るなどして暑さへの対策が課題となっていて、ことしから選手の負担を軽減するための新たな対策として、気温が上がる時間帯を避けて午前と夕方に分けて試合を行う「2部制」が開幕から3日間にわたって実施されました。
大会後には、高野連などが来年も「2部制」を実施する方向で検討することを明らかにしていました。
「2部制」問うアンケート“効果ある”8割近く 一方懸念の声も
こうした中、高野連などの大会運営委員会が開かれ、出場した49の代表校すべての監督や部長を対象にした「2部制」などについてのアンケート調査の結果が報告されました。
それによりますと、
▽「とても効果がある」と回答したのが7校
▽「効果がある」が31校で
合わせて80%近くに上りました。
一方、
▽「あまり効果がない」は5校
▽「その他」が6校でした。
また、選手のコンディション維持や応援した生徒の帰宅が遅くなったことなど、開幕日の第3試合の終了時刻が影響したことに懸念を示す声が目立ったということです。
会合では「2部制」を実施した3日間に救護室で受診をした観客などの人数も報告され、合わせて53人となりました。
2023年の最初の3日間に比べて半数ほどに減り、効果が見られたということです。
高野連の井本亘事務局長は「どういう形で大会を開催するのがよいのか引き続き、検討していく」と話していました。
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