ことしプロ20年目を迎えた38歳の上田選手は、2007年に21歳で賞金女王に輝くなどツアー通算17勝をあげ、今シーズンも3つの大会でトップ10入りするなど、長年日本の女子ゴルフ界をけん引してきました。
上田選手は今月上旬、自身のインスタグラムに「2024年シーズンをもって突っ走ってきた足をいったん止めてみようと思う」などと投稿し、13日、愛媛県松山市で開かれる国内ツアー大会の開幕を前に取材に応じました。
この中で上田選手は「20年間のプロ生活で精いっぱいやってきた。ゴルフをしている間は年齢は言い訳にできないと思っていたが、社会人としては38歳になり、今だったら新しいことにチャレンジしても頑張れるかなと考え、いったん離れてみようと思った」と話し、今シーズンでツアーから離れる意向を示しました。
そのうえで「好きで始めたゴルフだが思うようにいかない日が多く、たくさん悩んだけれど周りの人に支えてもらって前を向くことができた。ゴルフで世界に出なかったら海外の友達ができることはまずなかった。そういう意味でも、ゴルフというスポーツに感謝しなくていけない」とみずからを成長させてくれたことへの思いを話しました。
今シーズンの国内ツアーはこの大会を含め残り2戦で、上田選手が最終戦のメジャー大会に出場するためには今大会で上位に入ることが必要です。
上田選手は「アグレッシブさがキーになってくる。自分らしいメンタルでプレーしたい」としたうえで、「これまでいい姿も苦しんでいる姿もファンの方はたくさん見てきたと思うので、『最後まで上田桃子らしかったな』というところを見てほしい。そのうえで笑って終われればいちばんうれしいなと思う」と心境を語りました。
年間女王を決めた竹田「すごく濃い1年だった」
今シーズン残り2戦を残して、初めての年間女王を決めた21歳の竹田麗央選手も取材に応じ、「すごくうれしかったし、ことしはいろいろな経験ができたので、すごく濃い1年だった。初優勝してから自信がついたことと、ショートゲームが去年よりも成長できたことがよかったと思う」と改めて喜びを語りました。
そのうえで、来シーズンからアメリカツアーに参戦することについて「楽しみなこともあるし、不安なこともあるが、最後まで諦めずにまずはけがなく終わりたい。まだまだショットの精度やアプローチもうまくなりたいので、全体的にレベルアップしたい」と今後を見据えました。
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