岡山市は12日、広く市民に希望と誇りを与えた人をたたえる「市民栄誉賞」を創設し、今夏のパリオリンピック体操男子で金3個を含む四つのメダルを手にした同市出身の岡慎之助選手(21)に贈ると発表した。12月8日に市内で実施予定のパレードの前に、市役所で授与式を行う。
岡選手は、五輪初出場となったパリ大会で、団体総合、個人総合、種目別鉄棒の3冠を達成し、種目別平行棒でも銅メダルを獲得した。市は表彰理由に、1大会3冠は日本体操界では1972年ミュンヘン五輪の加藤沢男選手以来52年ぶりの快挙だったことなどを挙げ、「日本中に感動をもたらし、地域に大きな盛り上がりをもたらした。成し遂げた偉業はスポーツの枠を超え、市民の誇りとして市全体でたたえられるべきもの」とした。
岡選手は所属先を通じ、「市として初めての市民栄誉賞を非常に光栄に思っています。多くのみなさまに体操の楽しさや面白さを伝えていけるようにこれからも頑張ります」とコメントを発表した。【平本泰章】
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