東京六大学野球の秋リーグは、明治大と早稲田大が勝ち点、勝率ともに並び、2010年以来14年ぶりとなる優勝決定戦が神宮球場で行われました。

早稲田大は2回、1アウト二塁三塁で7番・中村敢晴選手がレフト前にタイムリーヒットを打ち、1点を先制しました。

5回には、プロ野球、楽天にドラフト5位で指名された吉納翼選手が、1アウトからライトへツーベースヒットを打ち、その後1アウト満塁とチャンスを広げると、6番・小澤周平選手の2点タイムリーツーベースなどでこの回3点を奪い、リードを広げました。

投げては先発した3年生の伊藤樹投手が9回をヒット3本、9個の三振を奪う好投で完封し、早稲田大が4対0で勝って2シーズン連続48回目の優勝を果たしました。

一方の明治大はことしのドラフト会議で最大の注目を集め、楽天に1位指名された宗山塁選手が3番・ショートで先発出場しましたが、第1打席はセカンドゴロ、第2打席はショートゴロ、第3打席はサードフライと3打数ノーヒットで結果を残すことができず、チームも3安打と打線が奮わず敗れました。

早稲田大は今月20日に開幕する明治神宮大会に出場します。

明治大 宗山塁「まだまだ力が足りない」

優勝を逃した明治大の宗山塁選手は、これが大学での最後の公式戦となり、試合後「巡ってきた優勝のチャンスをいかそうと思ってこの試合に臨みました。野球は全部思いどおりになる簡単なスポーツではないし、試合が終了してまだまだ力が足りないと感じたので、自分のこれからにつなげたい」と振り返りました。

そして、これからプロでどんな選手になりたいか聞かれると「監督や首脳陣の方々に信頼を置いてもらって、自分を出せば大丈夫だと思ってもらえるような選手にまずなって、自分のよさをアピールして息の長い、結果を残し続けられる選手を目指していきたい」と次の舞台を見据えていました。

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