サッカー・J1 〇浦和3―0広島●(10日・埼玉スタジアム)
相手の倍近い計23本のシュートを浴びせながら、無得点。逆転優勝を狙う2位・広島が痛恨の3連敗と、シーズン終盤の大失速に苦しんでいる。
下位に沈む浦和と敵地での一戦。立ち上がりから相手の守りの裏へ何度もパスを通して、前半だけで14本のシュートとゴールに迫ったが、決定力を欠いた。すると、前半終了間際、相手にワンチャンスをものにされ、先制を許した。
後半は前掛かりになりできたスペースを相手に突かれて2失点。スキッベ監督は「走ること、戦うことなど自分たちのパフォーマンスには満足している。でも結果には満足できない」と振り返った。
J1の同一シーズンでクラブ最多の7連勝を飾り首位に立った夏場の勢いが今はない。過密日程、主力FWの移籍などの要因が考えられるが、スキッベ監督は「上から下までどの順位のチームも均衡した実力を持っているから」と話すにとどめた。
救いは首位・神戸が引き分けたことだ。結果次第では次節にも神戸の連覇が決まるが、勝ち点3差での残り2試合にGK大迫敬介選手は「まだ可能性がある。諦めずにやっていくだけ」と前向きに捉える。大混戦の優勝争いにもう一波乱起こすため、早く風向きを変えたい。【角田直哉】
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