男子フリーを前に練習に臨む鍵山優真=国立代々木競技場で2024年11月9日、猪飼健史撮影

 フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯は9日、東京・国立代々木競技場で男子フリーに向けた公式練習があり、前日のショートプログラム(SP)で上位を独占した鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)ら日本勢3人が調整した。

 今季のGP初戦を105・70点と圧巻の演技で首位発進した鍵山選手は、フリーの曲をかけての練習では冒頭に予定する4回転フリップを回避。4回転サルコウは着氷したが、トーループは着氷時に手を突いたり、回転が抜けたりする場面もあった。途中で曲に合わせての動きを止め、トーループやフリップの踏み切りを入念に確認していた。

 鍵山選手はSP後、「(合計で)300点を超えたい部分もあるが、点数だけを意識せず、目指すスケートを最後まで滑りきるのが目標」と語っていた。

 SPで初めて100点の壁を破り、2位に入った三浦佳生選手(オリエンタルバイオ・明大)は冒頭の4回転ループは転倒したが、4回転―3回転の連続トーループなどのコンビネーションジャンプはきれいに着氷。3位の壷井達也選手(シスメックス)も曲かけ練習では冒頭の4回転サルコウで転倒したが、直後に4回転サルコウを含むコンビネーションジャンプを成功させるなど、軽快な滑りを見せていた。【玉井滉大】

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