【日本製鉄鹿島-三菱重工East】延長タイブレーク十回裏三菱重工East無死一、二塁、山中(右)がサヨナラ二塁打を放ち選手たちに迎えられる=西村剛撮影

 第49回社会人野球日本選手権大会は第11日の8日、京セラドーム大阪で準決勝があり、三菱重工EastはHondaに2―0で敗れ、準優勝した第46回大会(21年)以来、3大会ぶりの決勝進出はならず、今夏の都市対抗との「夏秋連覇」はならなかった。

 プロ野球・ドラフト会議でオリックスから4位指名を受けた山中稜真選手は4打数2安打とチーム唯一の複数安打を放ったが、勝利には届かなかった。山中選手の試合後の主なコメントは次の通り。

三菱重工East・山中稜真選手

 悔しい。そのひと言に尽きます。(八回には2死一塁から反撃ムードを作る右前打)ヒットでつなげたことは良かったけど、あそこで長打が出ていれば、その前に凡退した2打席で自分が打っていれば、流れが変わっていたかもしれない。悔しさが残る打席が多かった。

 <1打席目から安打で出塁>

 昨日の(サヨナラ打を放った)最後の打席で自分の打撃を再確認できて、今日は相手との勝負を楽しむことができた。

 ベスト4(に残ること)も簡単ではない。自分は助けてもらってばかりで勝利に貢献できない中でここまで(チームメートと)一緒にプレーできた。感謝の気持ちでいっぱいです。

 <社会人での2年間を振り返って>

 ずっと中軸で使ってもらって、いい経験も悔しい経験もできて、濃い2年間だった。

 大人になってから「負けたら終わり」の試合を経験する機会が少ない中で、一試合、一点、一球に対する重みというのを本当に強く感じる試合をたくさん経験できた。プロはシーズンが長く社会人と形式は変わるけど、一つのアウトや一打席を無駄にしては後悔するだけ。そういう部分は社会人でのいい経験だった。

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