このシンポジウムはスポーツ庁の委託を受けた筑波大学が開き、東京 文京区にあるキャンパスの会場には、スポーツや教育の関係者などおよそ200人が集まりました。
マルチスポーツは、子どもたちが複数の競技に取り組むことで身体機能の向上やケガの防止をはかるだけでなく、複数のコミュニティーに所属することで社会性などを育もうと、国が推進しています。
7日はまずスポーツ庁の室伏長官が、子どものころハンマー投げのほか棒高跳びややり投げ、ゴルフなどにも取り組んでいたことを明かしたうえで、「早い段階から1つの競技を専門的に取り組みすぎると、将来のけがのリスクと関連するという研究結果もある。多くのスポーツを体験できる機会があることが重要だ」と呼びかけました。
このあと、海外在住のジャーナリストや専門家から各国の事例が紹介され、アメリカでは学校の運動部のオフシーズンに、さまざまな競技の練習や試合を体験できるプログラムがあることや、スペイン北部のバスク州では小学生のうちは自分が選んだ特定の競技のクラブチームでの活動は週1回に限られ、週2回は別の競技の活動が放課後に行われていることなどが紹介されました。
シンポジウムを開いた筑波大学の大山高教授は「スペインなど海外ではマルチスポーツの取り組みが仕組み化されているところがかなりある。日本のスポ-ツの新しい改革の1つになると思うので、マルチスポーツという仕組みがあることを知ってもらいたい」と話していました。
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