日本の23人の選手たちは2日、練習拠点で前日練習を行い、冒頭、視察に訪れた日本サッカー協会の宮本恒靖会長から激励を受けました。
そのあと公開された練習で、選手たちはリラックスした表情でランニングやストレッチなどの軽めのメニューで調整していました。
大岩剛監督は、「パリオリンピックの出場権獲得は最低限の目標だったので、それをクリアしたのはよかった。選手たちは優勝が目的だということを理解して行動している。いい準備をして決勝に向かいたい」と話しました。
準々決勝と準決勝で2試合連続のゴールを決めた細谷選手は、「得点を取るのがフォワードの仕事なので、決勝でも優勝に導くようなゴールを決めたい」と意気込みを話しました。
一方、準決勝でインドネシアを破って初めてのオリンピック出場を決めたウズベキスタンは、3人の主力選手が所属チームに戻り、20人で調整を行いました。
公開された冒頭の15分では選手たちはランニングや短い距離のダッシュを繰り返し行っていました。
ウズベキスタンでエースナンバー10番をつけるジャロリディノフ選手は、記者会見で「日本は強いし、しっかりとした哲学や戦略がある。決勝はすばらしい試合になると思う。勝てるようにベストを尽くしたい」と話しました。
日本とウズベキスタンの決勝は日本時間の4日午前0時半から行われ、NHKは総合テレビで中継でお伝えし、NHKプラスで同時配信します。
ウズベキスタン代表とは
ウズベキスタンは、韓国を接戦の末破ったインドネシアを準決勝で2対0で破り、初めてのオリンピック出場を決めました。
高い身体能力を生かした攻撃と堅い守備が特長で、今回のメンバーも名を連ねた2年前の23歳以下のアジアカップでは日本が0対2で敗れています。
今大会ではここまで5試合で14得点を奪っているほか、守っては失点0と無類の強さを発揮しています。
なかでもフォワードのノルチャエフ選手は、今大会ここまで3得点と好調で、チームの攻撃をけん引する存在です。
一方、ウズベキスタンのサッカー協会によりますと、今大会招集した23人のうちロシア1部リーグのCSKAモスクワのミッドフィルダー、ファイズラエフ選手や、フランス1部リーグ、ランスのディフェンダー、フサノフ選手など主力を担ってきた3人が「オリンピックへの切符を獲得するまでという合意だった」などとして代表を離れ、それぞれのクラブに戻ったということです。
これについてウズベキスタンのカパゼ監督は2日の記者会見で、「強い選手はいなくなったが、プレーする準備ができている選手がそろっているので大きな問題はない。優勝というミッションの達成に向かっていきたい」と述べ、大きな影響はないことを強調していました。
【参考】
パリ五輪アジア最終予選
◆1次リーグ「グループD」
▽ウズベキスタン2-0マレーシア
▽ウズベキスタン5-0クウェート
▽ウズベキスタン3-0ベトナム
◆準々決勝
▽ウズベキスタン2-0サウジアラビア
◆準決勝
▽ウズベキスタン2-0インドネシア
イラクが3位決定戦で勝利 2大会ぶり6回目の五輪出場決める
サッカー男子のパリオリンピックアジア最終予選の3位決定戦で、イラクが延長戦の末にインドネシアを2対1で破り2大会ぶり6回目のオリンピック出場を決めました。
イラクは前半、インドネシアに先制を許しますが、前半27分に同点に追いつきました。
その後は両チーム得点を奪えないまま試合は延長戦に入り、延長前半6分、ロングボールに抜け出したイラクのアリ・ジャシム選手がシュートを決めてこれが決勝点となりました。
2対1でイラクが勝利し、今大会の上位3チームに与えられるパリオリンピックの出場権を獲得しました。
イラクのオリンピック出場は2大会ぶり6回目です。
敗れたインドネシアは大勢のサポーターが会場を訪れましたが、最後は攻めあぐねて得点を奪えず、アジア最終予選での出場権獲得はなりませんでした。
インドネシアは、オリンピックの最後の1枠をかけて5月9日にフランスで行われるアフリカ、ギニアとのプレーオフにまわります。
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