剣道日本一を決める全日本選手権は史上初めて男女同時に日本武道館で行われ、男女それぞれ、去年、優勝した選手と全国の予選を勝ち抜いた選手、合わせて64人がトーナメント形式で争いました。

大会は1試合5分の3本勝負で行われ男子は10年前に優勝した東京代表の竹ノ内佑也選手が準決勝で、ことしの世界選手権と、去年のこの大会でいずれも準優勝した茨城代表の松崎賢士郎選手に「二本勝ち」して決勝に進みました。

決勝では初優勝を目指す合屋龍選手と対戦し、残り1分30秒すぎに「小手」で一本を奪うと、休むことなく攻め続け、残り1分ほどで「面」を決めて「二本勝ち」し、竹ノ内選手が10年ぶり2回目の優勝を果たしました。

竹ノ内選手は「優勝は意識せず、自分の剣道を貫けば勝てると思っていた。勝てない時期もあったが、その悔しさを1試合1試合にぶつけて楽しく試合ができた」と話していました。

また、初めて日本武道館で全日本選手権が開催された女子はことしの世界選手権を制した東京代表の近藤美洸選手が決勝で、連覇を狙う熊本代表の渡邊タイ選手と対戦しました。

近藤選手は、開始直後に「面」で一本を奪うと、その後も攻め続け2分を過ぎたところで「小手」を決めて、「二本勝ち」し、初優勝を果たしました。

近藤選手は「優勝は目指していたが、1つ1つ、上を見すぎずに一生懸命やった。初めての決勝の舞台で日本一になれたのはすごくうれしい」と話していました。

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