全日本大学駅伝は「出雲全日本大学選抜」と「箱根」と合わせて大学三大駅伝と呼ばれ、名古屋市の熱田神宮から三重県伊勢市の伊勢神宮までの8区間、106.8キロで争われました。

オープン参加の2チームを含む27チームが出場し、2区では大会5連覇をねらった駒沢大が大きく遅れてトップの青山学院大と2分23秒差の16位となりました。

その後はトップを走り続ける青山学院大を国学院大が追う展開となり、5区以降は激しく迫りました。

7区では、4年生でエースの平林清澄選手が青山学院大の太田蒼生選手に一時は追いつきましたが最後は引き離され、4秒リードされてアンカーにたすきをつなぎました。

最長の19.7キロを走る最終・8区では、3年生の上原琉翔選手がすぐに追いつき並走が続く中、10キロ手前で抜け出しました。

そのままリードを広げた国学院大は5時間9分56秒で初優勝し、先月の出雲全日本大学選抜に続く2冠を達成しました。

2位は3区以降追い上げた駒沢大で5時間10分24秒、3位は青山学院大で5時間10分41秒でした。

上原「残り10キロ付近で勝負した」

国学院大の前田康弘監督は「実感がないが全員駅伝で、すばらしいチームで優勝できてよかった。一戦必勝で選手たちがよくやってくれた」と話しました。

そのうえで来年正月の箱根駅伝での「三冠」については「三冠は全く考えていない。箱根に向けてまた強化していきたい」と話していました。

アンカーを走った上原琉翔選手は「スタートした時は青山学院大とほぼ同時で不安があったが、仲間がつないできたたすきを優勝することでフィニッシュできてうれしいし安心した」と話しました。

また、10キロ手前で抜け出した場面については「『行けると思った時に行ってこい』という作戦だったので、行けるという感覚があって勝負した。後ろから来る駒沢大の選手に詰められすぎていたので追いつかれるの嫌で残り10キロ付近で勝負した」と明かしました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。