大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古(けいこ)総見が2日、両国国技館で一般公開で行われた。3月の春場所を腰痛で途中休場した横綱・照ノ富士は土俵には上がらず、「調整しながらという感じ」と語った。
照ノ富士は「詳しくは言えないけど、体調が良くなかった」と語った。初日まで残り10日となった現状については「その日その日で体調を整えてやっていくだけ」と慎重だった。横審の山内昌之委員長(東大名誉教授)は「心配だが、元気に土俵に上がってくれるといい」と述べた。
元横綱の祖父のしこ名に改名した琴桜ら4大関が申し合いをこなす中で、新小結・大の里が存在感を示した。新入幕から所要2場所で三役に昇進した23歳は、厳しい寄りで霧島に土俵を割らせる場面も。大関陣から稽古相手に指名されたこともあり、「三役になったことを実感した」と手応えを口にした。
春場所で新入幕優勝したものの、右足首を負傷した前頭・尊富士は姿を見せなかった。【岩壁峻】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。