ワールドシリーズあす第2戦 ドジャースは山本由伸が先発予定

山本投手はポストシーズンで初先発となったパドレスとの地区シリーズ第1戦では3回5失点と打ち込まれたものの、2勝2敗で迎えた第5戦で5回無失点、17日のメッツとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で4回3分の1を投げて2失点と持ち直しました。

ヤンキースとはことし6月に相手の本拠地、ニューヨークで対戦していて、そのときは7回を投げてヒットわずか2本、無失点に抑えました。

のちにロバーツ監督が「今シーズンのチームの先発陣の中で最高のピッチングだった」と振り返るほどの力投でした。

ただ、当時は今シーズン41本のホームランを打っているソト選手は欠場していて、山本投手も大リーグトップのホームラン数を誇るヤンキース打線に「すばらしい選手が並んでいる」と警戒を強めています。

一方、ヤンキースはレギュラーシーズンで自己最多の16勝をあげ、防御率3.96だった左腕のロドン投手が先発します。

ポストシーズンに入ってからは3試合に先発し、このうちガーディアンズとのリーグ優勝決定シリーズでは2試合を投げて10回と3分の2イニングを3失点、与えたフォアボールはわずか「1」と安定したピッチングを見せています。

こちらもワールドシリーズは初めての登板で、今シーズンはドジャースとの対戦はありません。

大谷翔平選手とはエンジェルス時代に通算で6打席対戦して3打数1安打、フォアボール3つの成績で、ホワイトソックス時代の2018年9月7日にはエンジェルスで1年目だった大谷選手にスリーランホームランを打たれています。

山本投手はワールドシリーズでの初登板を翌日に控えて記者会見に臨み、「すごく楽しみな気持ちもありますし、とにかくベストを出し切りたい」と心境を話しました。

ここまでポストシーズンに入ってからのピッチングについては「登板するごとにすごく落ち着いて自分のピッチングができるようになっている」と手応えを感じている様子で、レギュラーシーズン中に右肩のけがでおよそ3か月間離脱したことを踏まえて「離脱している期間が長かったので、その分チームに貢献したいという気持ちはすごく強い」と気を引き締めていました。

会見のあと、山本投手はグラウンドに姿を見せ、キャッチボールをしたあとブルペンでの投球練習で変化球を交えておよそ20球を投げました。

ブルペンではバッターボックスに球団スタッフが立つなど実戦を意識しながら入念に調整を進め、前回から中8日となる登板に備えていました。

大リーグ、ドジャースでピッチャーとしてのリハビリを続けている大谷翔平選手について、フリードマン編成本部長は当初は今月にもバッターを相手に投げる実戦形式の練習を始める計画があったことを明かしました。

大谷選手は去年9月に自身2回目となる右ひじの手術を受け、今シーズンはバッターに専念しながらピッチャーとしてのリハビリを続けています。

来シーズン開幕からのピッチャー復帰に向けて、ことし8月にはブルペンでの投球練習を再開したほか、ポストシーズンに入ってからも定期的にキャッチボールを行っていて、25日の試合前も珍しくキャッチャーミットを使っておよそ50球を投げました。

一方で、ドジャースの投手陣にけが人が相次いでいることもあり、アメリカメディアからはロバーツ監督などに対してポストシーズンで大谷選手が登板する可能性について尋ねる質問が相次いでいました。

25日はドジャースのフリードマン編成本部長が記者会見を行い、大谷選手の登板の可能性について「考えたことがなかった」と改めて否定しました。

その上で「それよりも考えたのは彼が今月実戦形式の投球練習を行うかどうかだった。リハビリの進み具合を考えるといいタイミングだったが重要な試合を重ねるのか、それとも待つのかが考えどころだった」と話し、今月からバッターを相手にした投球練習を始める計画があったことを初めて明かしました。

大谷選手は実際にはこうした実戦形式の練習は再開していないため、まずはポストシーズンの戦いに集中することを選んだものと見られ、ワールドシリーズの終了後に強度を上げていく見通しです。

※日時は日本時間
※NHKはBSで全試合中継予定

▽第1戦 10月26日（土）9:08＠LA・ドジャースタジアム
▽第2戦 10月27日（日）9:08＠LA・ドジャースタジアム▽第3戦 10月29日（火）9:08＠NY・ヤンキースタジアム
▽第4戦 10月30日（水）9:08＠NY・ヤンキースタジアム
▽第5戦 10月31日（木）9:08＠NY・ヤンキースタジアム▽第6戦 11月2日 （土）9:08＠LA・ドジャースタジアム
▽第7戦 11月3日 （日）9:08＠LA・ドジャースタジアム