26日から3日間にわたって開かれる全国障害者スポーツ大会。14の正式競技に、佐賀県からは約280人の選手が出場します。注目の競技や選手をご紹介します。
パラリンピックの正式種目「ボッチャ」。「ジャックボール」と呼ばれる白いボールを目標に、赤・青それぞれ6球のボールを投げたり他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。
ボールを投げることができない選手も参加できるのが特徴で「ランプ」と呼ばれる投球を補助する器具を使って競技に臨みます。
県勢は6人の選手のうち2人がランプを使い出場します。
こちらは「グランドソフトボール」です。
チームの構成人数は通常のソフトボールよりも1人多い10人で、ピッチャーを含む4人以上は全盲の人でなければいけません。
ピッチャーは全盲の選手が務め、キャッチャーは手を叩いて音を出し、コースを伝えます。
全盲の選手が打席に入った際は、敵味方関係なく大きな声を出さないようにする配慮が求められます。
樹脂製のディスクを使う「フライングディスク」。
「アキュラシー種目」は、5mもしくは7m離れた位置から直径91.5cmの円を狙ってディスクを10回投げ、通過した回数を競います。
「ディスタンス種目」は飛ばした距離を競うシンプルな種目。ディスクの投げ方には規制がないため、選手の個性も出るのが見どころです。
続いては大会に出場する注目選手をご紹介します。
陸上で1500mと800mの2種目に出場するのが大川内健太選手(18)です。
伊万里特別支援学校を卒業後、伊万里市の企業に就職。仕事と競技生活を両立させ、去年10月に中国の杭州で開かれたアジアパラでは、1500mで見事優勝しました。全障スポでもメダルを狙います。
視覚障害者向けに誕生した卓球「サウンドテーブルテニス」に出場するのは牧野愛菜選手(20)です。
サウンドテーブルテニスは、ラバーが付いていないラケットと鉛が入ったボールを使う競技。相手側のフレームにボールが当たると得点です。有田町出身の牧野さんは、県立盲学校を卒業後、茨城県の筑波技術大学へ。おととしの栃木大会では3位となった実力の持ち主です。
正確にボールの位置をつかみ、力強く打ち返すスマッシュを武器に今大会でも上位進出を狙います。
もちろん結果も大切ですが、「障害者スポーツは懸命にプレーする姿自体に価値がある」とも言われます。
26日からの3日間、出場される皆さんの熱いプレーが楽しみですね。
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