パリ五輪のバドミントン女子ダブルスで銅メダルを獲得した志田千陽(ちはる)選手(27)が23日、母校の青森山田高校(青森市)を訪れ、青森山田中を含めた生徒ら約1300人に大会の報告をした。
志田選手は秋田県出身で、小学1年からバドミントンを始めた。青森山田中高で頭角を現し、高校時代は全国高校総体の女子ダブルスで優勝。2016年に再春館製薬所(熊本県)に入社し、松山奈未選手と組む「シダマツペア」で初出場したパリ五輪で快挙を成し遂げた。
志田選手は、「目標である五輪のコートに立って、たくさんの夢がある舞台だと思いました。みなさんも世界の舞台をめざして頑張ってほしい」と後輩たちを励ました。
生徒会長の栗林梓さん(3年)が生徒を代表し、「先輩はミスをしても常に笑顔だったことが印象的でした。『苦しいときこそ笑顔』を、私も実践していきます」と感謝の言葉を伝えた。
報告会後の取材で、志田選手は「青森は第二の故郷。選手としての私が生まれた大切な場所です。夢や目標を持つことができて、幸せだったと思います」と懐かしんでいた。青森県庁で県民栄誉特別賞も授与され、うれしさが重なる「帰郷」となった。(渡部耕平)
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