ドジャースは22日、バレンズエラさんが63歳で亡くなったと発表し、スタン・カステン球団代表は、エイブラハム・リンカーンなど大統領の彫像がある山のことを交え「彼は最も影響力のあるドジャースの選手のひとりで、球団の英雄としてラシュモア山にその名を刻むべき人物だ。あまりにも早く私たちの元を去ってしまった」とコメントを出しました。

メキシコ出身のバレンズエラさんは、1981年に8つの完封を含むシーズン13勝7敗、防御率2.48の成績で、大リーグ史上初めて新人王とサイ・ヤング賞を同じ年に受賞しました。

この年、ドジャースがヤンキースと対戦したワールドシリーズでも、第3戦で9回を4失点に抑えて完投勝利をあげ、4勝2敗でのシリーズ制覇に貢献しました。

その後、1986年にはシーズン21勝で最多勝のタイトルを獲得するなど、ドジャースには1990年まで在籍し、バレンズエラさんの熱狂的なファンは「フェルナンドマニア」と呼ばれるほどの社会現象にもなりました。

大リーグ通算では通算173勝をあげ、引退後はドジャースのスペイン語中継の解説を担当するなどファンからも長く愛され、背番号「34」はドジャースの永久欠番にもなっています。

ことしのワールドシリーズは、バレンズエラさんが大活躍した1981年以来、43年ぶりにドジャースとヤンキースが対戦することになり、試合前のセレモニーなどで登場することも期待されていましたが、シリーズを目前に63歳の若さで亡くなりました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。