【トヨタ車体-PFU】第3セット、スパイクを放つトヨタ車体の鍋谷=Asueアリーナ大阪で2024年5月1日、久保玲撮影

 黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会は1日、Asueアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で開幕し、女子グループ戦D組で、トヨタ車体(愛知)が前回優勝のPFU(石川)に3―2で競り勝った。前回大会で黒鷲賞(最高殊勲選手)を獲得したトヨタ車体の鍋谷友理枝選手は、昨季まで所属していた古巣を相手に勝利し、「自分が何とか決めて、もっと頑張っているよとアピールできたらと思っていた」と話した。主なコメントは次の通り。

 ――試合を振り返って。

 ◆本当に熱戦でしたね。もうあんまり覚えていないくらいの試合でした。(第2、3セットを奪われ)あそこまで悪かったので逆に気持ちを入れ替えられました。もう失うものはないし、いっちゃおうみたいな感じで戦えたので、それが勝因かなと思います。(厳しい展開でも)ポジティブな声しか出てなかったくらい。みんな前向きに頑張れたなと思います。

 ――対戦したPFUは昨季まで所属した古巣だった。

 ◆自分への対策をすごいしていると思っていたので、簡単には決まらない試合かなと思ったんですけど、それでも何とか打ち抜いていこうと思ってやった感じです。やりにくさと懐かしさ(の両方)を感じてやっていました。(今でも)選手同士で会ったりとか、遊びに行ったりとかするので、仲良くさせてもらっています。

 (PFUは)自分にとって移籍が初めてのチームだったので、いろんな経験をさせてもらいました。バレーボールが楽しいと思わせてもらえたチームだったので行って良かったと思っています。自分が何とか決めて、「もっと頑張っているよ」とアピールできたらと思っていたので、それが結果につながって良かったと思います。

 ――PFUが拠点とする石川県が被災した能登半島地震から4カ月を迎えた。

 ◆地震が起きた時にみんなに連絡させてもらいました。自分が住んでいたところは大きな被害に遭われた方がたくさんいるので心配していました。4カ月、皆さん前向いて頑張っているので、自分も頑張って前向きに頑張らなきゃなと思って過ごしています。

 (PFUでプレーしたことで)石川県の人にも知ってもらえたていると思うので、やっぱり結果で活躍を伝えることが、皆さんへの良い影響につながると思います。そういった意味でも頑張れて良かったと思います。

 ――今大会への意気込みは。

 ◆前回はMVP(最高殊勲選手)を取らせていただいたんですけど、(今回も)MVPを取ろうとかではなく、とにかくみんなで頑張ろうと思っています。

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