セ・リーグのクライマックスシリーズのファイナルステージは東京ドームで行われ、第1戦から3連勝して日本シリーズ進出へ王手をかけていたDeNAと、あとがない状況から2連勝し、優勝チームに与えられるアドバンテージの1勝を含め、対戦成績を3勝3敗に持ち込んだ巨人が今夜の第6戦に臨みました。

DeNAは1回、先発のケイ投手が申告敬遠を含む2つのフォアボールでツーアウト一塁二塁のピンチを招くと、巨人の5番・ヘルナンデス選手のショートゴロを森敬斗選手がファーストへ悪送球し、1点を先制されました。

さらに4回にはセーフティースクイズを決められリードを2点に広げられました。

それでもDeNAは直後の5回にノーアウト一塁から森選手が巨人の先発、戸郷翔征投手の速球を捉え、右中間へのタイムリースリーベースヒットで1点差に迫り、続く代打・フォード選手がタイムリーヒットを打って同点に追いつきました。

このまま9回、ツーアウト三塁からキャプテンの牧秀悟選手がリリーフ登板した巨人の6人目、菅野智之投手からタイムリーヒットを打って勝ち越しました。

最後は抑えの森原康平投手が締めてDeNAが3対2で勝ちました。

DeNAは対戦成績を4勝3敗として7年ぶりの日本シリーズ進出を決めました。

巨人は3連敗で王手をかけられたあとに2連勝して粘りを見せ、きょうも菅野投手がレギュラーシーズンを含め6年ぶりにリリーフ登板するなど総力戦で戦いましたが、最後は競り負けて4年ぶりの日本シリーズ進出はなりませんでした。

この結果、日本シリーズはDeNAとソフトバンクの顔合わせとなり、今月26日に横浜スタジアムで第1戦が行われます。

DeNA 三浦監督「選手みんなが大きく成長した」

日本シリーズ進出を決めたDeNAの三浦大輔監督は試合後の場内インタビューで「日本一を目指そうということでもう1度ギアをあげて、クライマックスシリーズを戦いながら選手みんなが大きく成長したと思う」と選手たちをたたえました。

7年ぶりの日本シリーズに向けては「まだそこまでは考えられないが、また頑張りたい。これでもう1度横浜スタジアムで試合ができるので、応援よろしくお願いします」とファンに力強く呼びかけました。

クライマックスシリーズMVPはDeNA戸柱恭孝選手

日本シリーズ進出を決めたDeNAの三浦大輔監督は試合後、巨人の阿部慎之助監督と力強く握手を交わし、最終の第6戦まで及んだ熱戦での互いの健闘をたたえ合っていました。

そして、三浦監督と選手たちはレフトスタンドに集まったファンからの大きな声援に手を振って応えるなどして喜びを分かち合っていました。

また、クライマックスシリーズのMVP=最優秀選手には、キャッチャーとして投手陣を好リードし、ファーストステージから出場した7試合すべてでヒットを打つなど攻守で活躍した戸柱恭孝選手が選ばれました。

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