アーチェリーの古川選手は青森県出身の40歳で、母校の近畿大学の職員として働きながら競技を続けてきました。
オリンピックでは2004年のアテネ大会からこの夏のパリ大会まで日本選手最多に並ぶ6大会連続で出場を果たし、個人と団体で銀メダル1つ、銅メダル2つを獲得しました。
21日、古川選手は東大阪市の大学で記者会見し、「自分が代表にいるよりも若い選手に譲ってもっと強くなってもらいたいと思った」と話し、今月下旬の全日本選手権を最後に現役を引退することを明らかにしました。
そのうえで、「25年間、手を抜かずに努力し成長し続けられたことが私の誇りだ。支援してくれた方々のおかげで誇らしい成績を残せた。感謝の気持ちでいっぱい」と周囲への感謝の思いを伝えました。
今後は、母校の近畿大学のコーチとして後進の指導に専念するということで「選手としての努力以上の努力をしたい。いつか教え子が金メダルを獲得したらそんなうれしいことはない」と指導者として歩む第2の人生のスタートを前に夢を膨らませている様子でした。
恩師 近畿大学 山田監督「古川は努力の選手 感謝している」
古川選手を入学当時から指導し続けた近畿大学の山田秀明監督は古川選手の肩に手を置き、「おつかれさん」とねぎらいのことばをかけました。
山田監督は「ひとことで言えば、古川は努力の選手だと思う。夜の7時や8時まででも、誰よりも矢を射続けた選手だった。6大会も出たうえで、メダルを3つも取ってくれて感謝している」と話していました。
古川選手の今後については「数年後には監督の座を譲りたいと考えている。そのためにも、高校の先生との信頼関係の構築から弓の調整にいたるまで、たくさん勉強してもらおうと思う」と自身の後任として育てていく考えを示しました。
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