セ・リーグのクライマックスシリーズファイナルステージは16日から東京ドームで行われ、4年ぶりにリーグ優勝を果たした巨人と、レギュラーシーズン3位でファーストステージで阪神に2連勝して勝ち上がったDeNAが対戦します。
巨人の選手たちは東京ドームでバッティング練習などを行い、およそ1時間半、汗を流しました。
このうち初戦の先発マウンドを任される今シーズン12勝の戸郷翔征投手は、引き締まった表情でダッシュやキャッチボールを行い大事な一戦に向けて集中していました。
また野手では4番の岡本和真選手がバッティング練習で鋭い打球を飛ばしていたほか、坂本勇人選手や丸佳浩選手といったベテランも軽快な動きを見せていました。
就任1年目で2年連続のリーグ4位からチームをリーグ優勝に導き、ファイナルステージに臨む阿部慎之助監督は「すごくわくわくしている。勝っても負けても、とにかく『最後には自分たちが勝つ』。そこだけはしっかり腹を据えてやっていきたい」と力強く話していました。
一方、レギュラーシーズン全試合に出場し、攻守にチームを引っ張った吉川尚輝選手はシーズン終盤の左脇腹のけがの影響で登録を外れることになり阿部監督は「ほかのメンバーになんとか頑張ってもらう」と話しました。
セ・リーグのファイナルステージは東京ドームで行われ、リーグ優勝の巨人に1勝のアドバンテージが与えられ、先に4勝した方が日本シリーズに進みます。
戸郷「初回から全力で飛ばしていけたら」
戸郷翔征投手は「初戦は負けられない。あす勝つと、今後有利に試合を進められるので大事な戦いになる。全力で勝ちにいきたい」と力強く意気込みを語りました。
また「レギュラーシーズンと違い長いイニング投げて勝ちをつけるだとか、そういうことは関係ない。ひとりひとりのバッター、1球1球に集中して任されたイニングを投げ抜く。初回から全力で飛ばしていけたら」と話していました。
警戒するバッターについては牧秀悟選手や佐野恵太選手、それにオースティン選手といった上位打線の名前を挙げ「みんなすごくいいバッターなので、なんとか抑えられるようにデータを見てきた。しっかり対策したい」と話していました。
DeNA三浦監督「チャレンジャーとして思い切りぶつかる」
一方、レギュラーシーズン3位から勝ち上がったDeNAはあすに向けて横浜スタジアムで練習を行い、三浦大輔監督は「巨人は走攻守で隙がなく、優勝チームなのでチャレンジャーとして思い切りぶつかっていきたい」と意気込みを話しました。
レギュラーシーズンの対戦成績が8勝16敗1引き分けと分が悪い巨人戦でのキーマンを聞かれると「個ではなく全員で束になって戦っていく。シーズンではだいぶやられてしまったが、短期決戦で巻き返せるようになんとか初戦を取っていきたい」と話していました。
また13日の試合で右足を痛めて交代した宮崎敏郎選手は15日はバッティング練習やランニングメニューをこなしていて、三浦監督は「バッティングなど確認しながらになるが右足をつっただけなので大丈夫だと思う」と16日からの試合に出場できる見通しであることを明かしました。
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