2年連続日本一を目指したプロ野球・阪神は13日、クライマックスシリーズのファーストステージ第2戦でDeNAに敗れ、ファイナルステージ進出はならなかった。今季限りで退任が決まっている岡田彰布監督は、最後の采配となった。熱戦を見守った虎ファンからは、岡田監督への感謝やねぎらいの声が聞かれた。
「昨年は38年ぶりの日本一に導いてくれて、感謝の気持ちでいっぱい。本音はもう1年だけでも監督をしてほしかった。『お疲れさまでした』と伝えたい」。
阪神の本拠地・甲子園がある兵庫県西宮市の学生、岡島嵩さん(22)はファン歴20年。「岡田監督のここぞという時の思い切った采配はまさに勝負師だった」とこれまでを振り返った。
帽子やユニホームなど阪神グッズ姿で応援していた長野県の男性公務員(49)は、岡田監督の今後に期待した。
「監督は選手やファンの心をうまくつかみながら、いつの間にか全体を一つにしていた。これからも何らかの形で阪神に関わってほしい」
中学3年の小野堪太郎さん(15)は、この日のために家族で福井県鯖江市から日帰りで応援に来た。「チャンスの場面で工夫をして指揮を執る監督で、すごい人だった。昨年は『日本一にしてくれてありがとう』という感謝の気持ちです」
福島市から訪れた山田秀実さん(68)は「選手は気負ってしまったのかな。それでも春先の選手の状態を考えると、リーグ2位まで引っ張ってくれたことにも感謝したい。応援に来られてよかった」と話した。【井手千夏】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。