○ロッテ2―0日本ハム●(12日・エスコンフィールド北海道)
ロッテの佐々木朗希が、相棒の捕手・佐藤都志也の「援護」も受け、8回5安打無失点の快投を見せた。「そろそろ責任を持たせよう」と、クライマックスシリーズ初戦の先発に抜てきした吉井理人監督の期待通り、先発の任務を果たした。
一回、「立ち上がりが難しかった」という佐々木は、先頭の浅間大基をいきなり四球で出した。前日の記者会見で「どうやって四球を選ぼうか。走者をどうやって先の塁に進めるか」と語っていた日本ハムの新庄剛志監督にとっては、願ったりかなったりの展開だった。
続く清宮幸太郎の打席でカウント1―1からの3球目。果たして、浅間は二盗を狙ったが、佐藤が素早く送球しタッチアウトにした。「それから(相手の)動きがなくなった気がした」と佐藤はしてやったりだった。
救われた形の佐々木も徐々に状態を上げた。140キロ前後のスライダーを多投しつつ、150キロ台後半のストレートを織り交ぜることで緩急をつけ、日本ハム打線を圧倒した。佐々木は「あまり繊細にならずに、大胆に勝負にいけた」と振り返った。
これで、ロッテはファイナルステージ進出に王手をかけた。「まだ大事な試合が続いていくと思う。そこでも良いピッチングがしたい」と、右腕は次回登板を迎えることを信じてやまなかった。【岸本悠】
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