柔道の全日本選手権は積極的な攻めを促すためとしてことしから延長戦が廃止されて8年ぶりに旗判定が復活するなどルールが大幅に変更されました。
東京・千代田区の日本武道館で行われた大会にはパリオリンピック、100キロを超えるクラスの代表に内定している斉藤立選手などは出場しませんでしたが、各地区の予選を勝ち抜いた選手などが出場しました。
23歳で6回目の出場となる中野選手は、準決勝では去年、この大会を制した王子谷剛志選手に小外刈りで一本勝ちし、決勝では東京オリンピックの代表の原沢久喜選手と対戦しました。
中野選手は腕の長さを生かして奥襟を取るような攻めを出す原沢選手に対して、足技などを出しながら終始、冷静に攻め続けました。
ともに有効な技は決まらず判定にもつれたものの中野選手は2対1の判定勝ちで初優勝を果たしました。
中野選手は「この大会で優勝することだけに集中してやってきて、間違っていなかったと証明できた。1回優勝しても特別な大会というのは変わらないので、連覇を目指したい」と喜びを話していました。
敗れた原沢選手は「戦う体力は残っておらず最後の2分にかけるつもりだった」と振り返った上で今後については「この大会に出られるのは1つのモチベーションになる。ゆっくり考えたい」などと話しました。
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