今シーズン最も優れたバッターに贈られる「ハンク・アーロン賞」は大リーグ歴代2位の755本のホームランを打ったハンク・アーロンさんにちなんで1999年に始まり、ファン投票や野球殿堂入りした元選手による選考によってリーグで1人ずつが選ばれます。

大リーグ機構は7日、ことしの「ハンク・アーロン賞」の最終候補を発表し、ホームラン54本130打点で2冠に輝き、盗塁も59個をマークして大リーグ史上初のホームラン50本50盗塁を達成した大谷選手が、ナショナルリーグの最終候補10人に選ばれました。

大谷選手が最終候補に選ばれるのは2021年から4年連続で、ホームラン44本を打ってアメリカンリーグのホームラン王を獲得した去年、アジア出身の選手として初めてこの賞を受賞しました。

ハンク・アーロン賞は大リーグ歴代5位の通算696本のホームランを打ったアレックス・ロドリゲスさんが最多の4回受賞していますが、ことし大谷選手がナショナルリーグで受賞すれば両リーグで受賞する初めての選手となります。

また、2年連続での受賞となれば2018年、2019年に受賞したブルワーズのイエリッチ選手以来となります。

大谷選手は指名打者に専念した今シーズン、ホームランと打点の2冠のほか、打率は3割1分、出塁率と長打率を足した「OPS」は1.036でリーグトップでした。

ナショナルリーグの最終候補には
▽リーグ2位のホームラン39本を打ったブレーブスのオズーナ選手や
▽過去にこの賞を2回受賞しているフィリーズのハーパー選手、それに
▽大谷選手のチームメートのフリーマン選手などが名を連ねています。

「ハンク・アーロン賞」のファン投票は、大リーグ機構のホームページで今月13日まで受け付けられていて、受賞者は来月14日に発表されます。

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